煎り網改良(入門編)

生豆煎り網の奥の手(改造)

2010/9/1

煎り網だけでの生豆焙煎に慣れてきたら、更に味への欲求が増すはずです。

・もっと上質で風味豊かな酸味が出したいな

・もう少し苦味を抑えたいな

これらのコーヒーに対する夢を実現するには

1.望みの特性を備えたコーヒー生豆を選ぶ

2.コーヒー豆をブレンドする

という方向にいってしまいがちですが、「ちょっと待ってくださいね!」

焙煎の仕方、煎りローストの仕方でも、ぜんぜん違う味や香りが出せるのを試してみましょう。

煎り網だけで焙煎をすると、やっぱり網ですから、炎の熱は生豆を通り抜けたら

それっきりどこかへ消えてしまいます。

より水分を飛ばしてカラッと仕上げたい、深くローストしたいと思うと

炎の直火だけに頼るので、どうしても炭焼き風の苦味や渋みが前面に出て

どの生豆を使っても、似たような味や仕上がりになってしまうのですね。

そこで!煎り網に蓋を付けましょう!

用意するものは、

・アルミホイル

・クリップ

1.まずはアルミホイルを煎り網より大きめにカットしてかぶせます

煎り網にアルミホイルをかぶせる

.

2.煎り網の横面を覆うように形を整えてください

煎り網の横面を覆う

.

3.焙煎中に吹き飛ばないよう、煎り網とアルミホイルをクリップで留めると

煎り網とアルミホイルをクリップ留め

できあがり!

この蓋を取り付けることで、炎の熱がより多く生豆に活用されます。

蓋をしない場合に比べて、生豆の温度も上がってきますので

焦がさずに、より水分を飛ばし生豆の化学反応を引き出せるのです。

ただ、煎りローストの具合が目で確認できないので

網だけ焙煎に慣れて、生豆が発する音で煎り具合が分かるようになったら

ぜひ、この次のステップ蓋付き焙煎に挑んでみてください。

この生豆に、こんなハーブのような芳醇な香りがあったのか!

と、驚きや感激が味わえて、震えが出るような感動を味わうこともあります。

コーヒーは、舌や香りだけで味わうのではなくて、心や感情も味あわせてくれる。

人類の宝なのです。

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